胸の痛み⑥(乳がんの手術に至るまで)
あっという間に一週間が過ぎた。
この一週間がんについて色々調べたり、考えたりした。
大学病院へ回されたのは確定だからだろうと言い聞かせて、ちゃんとしっかり受け入れられるように、自分に言い聞かせた。
片方の胸が無くなっても大丈夫、大丈夫と何度も思い込みながら、病院へ向かった。
頭の片隅にやっぱりがんじゃありませんでしたっていう期待がなかったわけではないけれど、悲しい結果になった時に辛さが倍増しそうで怖くて自分の中でがんって決めていた。
待合の時間がすごく長く感じ、呼ばれるまでドキドキした。この感覚は今まで体験したことがない。
自分の番号が呼ばれた
先『お待たせしました』
私『どうだったんですか?前の病院で良いものではないと言われたので覚悟できてます』
先『わかりました、そうですね、やはり前の病院で診断された通り塊がありますね、もっと詳しく調べるのに針生検というものをさせていただきたいのと、造影剤を入れてレントゲンなども撮らせてもらいます』
私『悪性のがんなんですか?』
先『おそらく』
私『…』
先『詳しいことは針生検、MRIなどが終わってからお話しましょう』
私『はい』
その日も昼からお客さんの予約を入れてあったのでなんとか気持ちを切り替えて仕事をした。
帰ってから大泣きしてスッキリし、これからやらなくてはいけないことを優先にこなしていこう、身体を一番に!と戦う気持ちに切り替えた。
その一週間後に病院へ行き、針生検、レントゲン、MRIを終わらせて、全部の結果が一週間後に出るので来てくださいと言われた。いよいよ来週だ。もう泣かない!